交通事故の症状に多いむち打ち症とは

交通事故の症状に多いむち打ち症についてご紹介します。
事故後の後遺症でお悩みの方は2006年開院以来、多くの「交通事故治療」を行ってきたクララ整骨院にお任せください。

はじめに

肩を抑える女性

交通事故の際に外傷を負うことはめずらしくありません。中でも「むち打ち症」は、交通事故で負う代表的な外傷と言えるでしょう。
実はこの「むち打ち症」という呼び名は俗称であり、正式な診断名は、「外傷性頸部症候群」や「頸部捻挫」となります。

「むち打ち症」は、その症状によって6種類に分かれており、治療法も異なります。
ここでは6種類のむち打ち症について、それぞれの症状を詳しくご紹介します。

【むち打ち症1】頸椎捻転型

筋肉・靭帯などの軟部組織が一時的に伸びる

むち打ち症の中でも最も軽い損傷とされるもので、首から肩にかけた筋肉・靭帯などの軟部組織が一時的に伸びてしまった状態です。しかし、このような症状は自然と正常な状態に戻るため、大きな心配は必要ないでしょう。
頸椎捻転型は、他のむち打ち症と比べると深刻な症状ではではありません。数日の間は痛みが続きますが、長期間治療するケースは稀で、後遺症が残ることも滅多にありません。
頸椎捻転型の主な症状としては、軽度の痛みと凝りが挙げられます。また、頭部や肩、背中などに症状が現れることが多いです。

【むち打ち症2】頸部捻挫型

筋肉・靭帯などの軟部組織に損傷が起きた状態

交通事故でむち打ち症と診断される人の7〜8割程度の人が、この「頸部捻挫型」に当てはまります。これは頸部を支えている筋肉や靭帯、関節などの軟部組織に損傷が起こった状態を指します。傷ついた軟部組織そのものは8〜10週間程度で快方に向かうと言われていますが、頭痛や違和感が残る人は少なくありません。
頸部捻挫型の主な症状としては、頸部を動かす際の痛みや、首周りの動きを制限されるといったものです。また、後頭部や背中に痛みが走る人や、めまいに悩まされる人もいます。

【むち打ち症3】頸椎神経根型

神経が引き伸ばされたり、圧迫される

事故の衝撃によって、脊髄から出た頸部の神経が引き伸ばされる、または圧迫を受けたことによって引き起こされる症状です。そのため激しい衝撃を伴う事故の際に、この症状が現れることがあります。
頸椎神経根型の症状は、知覚障害やしびれ、反射異常などが挙げられます。その他、障害を受けた神経によってさまざまな弊害が起こる可能性があります。

【むち打ち症4】バレリュー症候群

バレリュー症候群の主な症状

事故の衝撃により、交感神経を痛めることで引き起こされる症状を指します。
交感神経が外力によって損傷すると、体の動きが鈍くなったり、体のバランスを崩しやすくなったりと、さまざまな症状を引き起こします。
交感神経とは、体内の血流の調整や目・耳・心臓の機能にも働きかける役割を持つ、生体の状態を一定に保つ重要な働きを担っている神経です。
バレリュー症候群の症状は、難聴や耳鳴り、めまい、吐き気、頭痛などが代表的です。人によっては全身の倦怠感や、不眠・食欲不振と、日常生活に支障をきたすような症状が多く見られます。

【むち打ち症5】頚髄症

脊髄、脱臼、骨折

頸椎の骨折・脱臼によって、脊髄そのものが損傷している状態です。膀胱障害や、手足に症状が現れることがあります。主な症状は上肢のしびれや歩行障害、直腸障害などです。

【むち打ち症6】脳脊髄液減少症(低脊髄圧症候群)

脳脊髄液がもれる

これまで紹介してきた【むち打ち症1〜5】に該当しない人は、「脳脊髄液減少症」である疑いがあります。
脳脊髄液減少症は一時的に脳脊髄液圧が上昇し、腰椎の神経に強い圧力がかかった結果、クモ膜が裂けることによって引き起こされると考えられています。脳脊髄液減少症の症状は天気や気圧に影響されやすく、体を起こしていると一時的に症状が悪化することがあります。
また、その症状は多岐にわたり、頭・頸・背中・手足などに痛みを感じます。さらに脳神経にダメージを受けることで、耳鳴りやめまい、聴覚障害や味覚異常を引き起こすケースも見られます。

おわりに

むち打ち症の特徴についてまとめました。同じ病名でも6種類のむち打ち症があり、現れる症状もさまざまです。きちんと治療を受けて、早期の回復を目指しましょう。
当院は交通事故治療の実績も豊富です。むち打ち症にお悩みの方は、ぜひご相談ください。

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